「ゆめ」の仕事へ、はじめの一歩

11月10日、公会堂の小ホールや集会室を会場に「仕事に学び、人に学ぶ、ゆめ実現推進事業」が実施され、市内中学生が将来夢見る職業を知り、体験しました。

これは、市と市教育委員会が進める、子どもたちが心身ともに豊かで個々の能力を最大限に育むために「地域の教育力」を活かした教育環境を作る事業の一つ。子どもたちが自ら将来なりたいと夢見る職業を知り、体験することで目的を意識し、日々の学習意欲に結び付けることを目指して昨年度から実施されているものです。

今年度は市内の中学校1年生487人を対象として、将来夢見る職業をアンケート調査。回答の多かった銀行員、自衛官、保育士、デザイナー、キャビンアテンダントなど計16種類の多様な職業で現在またはこれまで活躍してきた地域の”先輩”である講師が「夢の職業に就いて感じたこと」や「夢の職業に就くために必要なこと」などを子どもたちに伝えました。

また、「消防士」が火災現場着る防火服の重さや、パティシエが簡単そうに作るロールケーキの難しさなど仕事の一部を子どもたちが体験したり、仕事で疑問に感じていることを講師に質問していました。

講師の経験談からテレビや雑誌などで知ったつもりになっていた夢の職業の厳しさや難しさ、苦労などを知った子どもたち。そしてさらに、「それでもこの仕事に就いてよかった」思ったことや仕事への情熱、「やりがい」などの想いを知った子どもたち。夢を実現した”先輩”を見る真っ直ぐな眼差しは、その先にある自分の「ゆめ」へ向かっているようでした。