新年を祝う伝統の舞

塩釜神楽保存会による権現舞1月9日、民俗芸能公演会が公会堂小ホールで開催されました。

この公演会は市民俗芸能保存会連絡協議会と市教育委員会が共催で行ったもので、今年で37回目。市内から9団体約150名が参加し、15の演目を披露しました。

開演に先立ち連絡協議会の沼田会長が「郷土の人々の前で郷土の民俗芸能を披露するこの公演会は重要なもの。郷土愛を持ちながら、なんとしても続けていきたい」と存続への意欲を話すと、種市市長は「伝統の芸能を広く地域に住む人々に披露することで地域の絆が深まる」と公演会の意義を伝えました。

続いて行われた感謝状授与式は、地域の伝統である民俗芸能の保存・継承に永年貢献してきた高校生以下の子どもたちを表彰したもので、それぞれ7年から10年間活動を続けてきた4団体7人が感謝状を授与されました。

公演会ではこれまで伝統を培ってきた大人たちに交り、感謝状を受け取った子どもたちをはじめとする多くの中学生や高校生が参加し、力強い舞を披露。さらに小さな子どもたちも伝統の衣装をまとい、大きな掛け声などで公演を彩っていました。

鍛え上げられた舞と、親から子へ、子から孫へと繋がっていく絆は人々に伝統の重みを伝え、郷土への愛を思い起こさせたことでしょう。