言葉の壁を乗り越え、太極拳で交流を深める

2月4日、三沢市総合体育館の武道場で国際交流を兼ねた太極拳の教室が開催されました。

 

これは、市内の公園などを管理する三沢市公園緑化公社が公園の利用促進を目的に中央公園などで開催していた同教室の対象者に外国人も加え、太極拳を学びながら国際的な交流を深めてほしいと初めて企画したもの。三沢市武術太極拳連盟が主催し、全3回を予定しているこの教室には、当初の定員25人を超える30人以上の申し込みがあり、この日も日米の老若男女31人が参加しました。

 

講師を務めるのは、市内在住で日本武術太極拳連盟の公認指導員を務める中西節子さん。「もとは中国の武術だった太極拳は、思想や呼吸法とまじわり、現在は健康法や競技、大人から子どもまで楽しめる生涯学習スポーツとして広まっています。足腰の鍛錬や脳・内臓の活性化、リラックス効果など健康増進にも役立つ太極拳の魅力を楽しんで皆さんに伝えたい」と話し、約90分にわたって自ら手本となりながら日本語と英語で準備運動から基礎の動きまでを教えました。約3分の1が初めて太極拳に触れるということもあって、体の固さやぎこちなさに自然と笑みがこぼれる参加者たち。それをきっかけに言葉の壁を越え、健康増進とともに親交を深めていました。

 

以前一度だけ太極拳を経験したことがあり、今回は健康やリラックスを求めて参加したという外国人女性のバージニアさんは「気持ちが落ち着いて筋肉にもよい刺激を感じました。これからも参加してよりレベルの高い講習を受けたいです」と話していました。