自分の命と財産を守るために、知識だけでなく実践を

2月24日、公会堂小ホールを会場に、三沢市老人クラブ連合会主催による「第18回交通安全・防犯大会」が開催されました。

 

現代の車社会では高齢化が進んだこともあり、交通事故において高齢者が関わる割合が高く、また、振り込め詐欺も手法を変えながら依然として高齢者の生活を脅かしているとのことです。このような情勢の中で、高齢者が「自分の身は自分で守る」ために知識と意識を新たにし、実践するため、老人クラブ連合会の会員約250人が集まりました。

 

大会冒頭に会場全体で交通事故犠牲者に対する哀悼の黙とうを捧げ、同連合会の西城会長が「老人クラブが一丸となって安全安心なまちづくりに取り組みましょう」とあいさつ。種市市長は問題意識の高揚と相互の連携が得られるこの大会の意味を高く評価し「決意を新たにし有意義な1日にしていただきたい」と参加者を激励しました。

また、三沢警察署の佐々木署長は、人間は成長とともに行動範囲をひろげていく生き物としながら身体的な衰えの増加も指摘。「歩くということは健康的に生きるための最低条件。道路を歩くときに自分の命を自分でどう守るか。いつまでも健康で長生きできるよう知識として得るだけではなく、実践してほしい」と呼びかけました。

 

その後、市老人連合クラブの小林副会長が「交通事故の加害者や被害者にならないよう、犯罪にまきこまれることなく日々楽しく生活が送れるように」と、安全運転や悪質商法への警戒など5つの項目について宣言。さらに参加者は、三沢警察署の大村 生活安全係長による振り込め詐欺などの犯罪被害防止のための講話や佐藤 交通課長による交通情勢の講話を受け、同署「劇団チーム三沢」による交通安全の寸劇、市老連踊りクラブの踊りなどを楽しみながら観覧しました。

 

今回は特に、交通事故で被害にあった高齢者が「反射材」を使用していない事例が多いことから、三沢市交通安全母の会会員が衣服への反射材の付け方の参考となる「ファッションショー」を披露し、積極的な反射材の使用を呼びかけました。