おいしい国際交流

2月25日、鍋&スープフェスティバルが国際交流教育センターで開催されました。

これは日米の相互理解を深めることを目的として東北防衛局が行っている日米交流フェスタinMISAWAの第4回。2009年の雪合戦から始まり、劇、オリジナルどんぶり料理の創作と毎年趣向を変えて開催されてきました。今回のフェスタは日本の鍋の文化とアメリカのスープの文化を掛け合わせ、新たな三沢の名物となるような料理を生み出そうという試みで、日本人・アメリカ人混合の5チームが参加しました。

開会に先立ち主催した東北防衛局の増田義一局長が「このフェスティバルを機会に新たな三沢の名物が生まれ、日米の交流がさらに深まることを願っています」と話すと、米軍第35戦闘航空団のマイケル・ラスティーン司令官は「お互いを信頼し、意思の疎通をはかることがチームの良さとなり、料理の味の良さとなる、力を合わせて良い料理を作ってください」と各チームを激励しました。

参加者は1月14日に行われた結団式で初顔合わせ。その後4回の試作・ミーティングの中で各チーム試行錯誤を重ね、今回の出品となりました。味はもちろん、オリジナリティーも審査の対象となるこのフェスティバル。各チームのメニューは三沢の特産であるゴボウやホッキガイを使いながらトマトスープやチャウダーなどでアメリカ風の味に仕上げるものであったり、逆にアメリカの食材を取り入れながら醤油ベースのスープで味をつけるものがあったりとこれまでに見たことがない料理で、料理紹介の後に行われた試食会では用意された1000食はあっという間になくなっていました。

種市市長やラスティーン司令官ら審査員による厳正な審査の結果、グランプリに輝いたのはミートボールと長いものすいとんを組み合わせた料理を作った「三沢ブルズ」。日本人6人とアメリカ人のマシュー・ハーナーさんアシーナ・チックナーさんの8人で構成される「三沢ブルズ」のリーダー・田村宣喜さんは「メンバーの仲がとても良く、いろいろなアイディアを気軽に話し合える雰囲気だった」と、チックナーさんも「ぜひ来年も同じチームで参加したい」と話すなど、抜群のチームワークを武器に栄冠を手に入れました。

他の参加者も「参加してよかった」「とても楽しかった」と口ぐちに話していたこのフェスティバル。吹雪の中で会場を訪れ、口の中に広がる日本とアメリカの「国際交流」を楽しんだ来場者は国籍を超え1つになっていました。