パニックにならないために、普段からの訓練が大事

4月15日、平畑地区コミュニティ集会施設で防火・防災教室が開かれました。

 

平畑地区にある4つの町内会は連携して平成23年11月に自主防災組織を結成。今回は春の火災予防運動に合わせて地域の防災意識を高めるべく34人が参加し、三沢市消防本部予防課の指導の下で各種訓練や防災に関する講話などを受けたものです。

 

まず最初に行った消火訓練では、参加者が水の入った訓練用の消火器を使って消火活動を体験。家に常備していても実際に消火器を使った経験が無い人が多く、勢いにとまどいながらも火元への当て方など実用的な使い方の指導を受けていました。

室内に場所を変えて次に行った119番通報訓練では、消防隊員が示す、火事や高齢者のけがなど想定の緊急状況が描かれたイラストを見ながら仮の電話で状況の通報を体験。以外にも落ち着いてはっきりと細かな状況まで伝える体験者には、消防隊員も感心していました。

その他にも消防隊員によって応急手当や毛布だけを使った簡易担架の作り方、少人数でもできる要救助者の搬送方法など、地域の人々にとって実用的な知識や技術が伝えられ、自主防災組織の役割や重要性、震災時の対応の講話に真剣に聞き入る参加者は「なるほど」といったように何度も頷いていました。

 

平畑一丁目町内会の梅津会長は「実際に災害が起こったときにパニックにならないためには、自信を持たなくてはいけない。そのためには訓練を重ねることが大事。『私は高齢だから参加しない』なんてことは言わずに、若い人の参加も募りながら、一つでも多くの訓練に参加してほしい」と参加者に呼びかけました。