三沢の朝を賑わす野球シーズンの開幕

5月6日、咲き誇る桜が囲む楽天イーグルスボールパーク三沢を会場に、第52回となる三沢市朝野球大会の開会式が行われました。

 

同会場は3月末までに改修工事を行っており、試合中の選手の控え場所になるダッグアウトの拡張や大型の電光掲示スコアボードの新設などがされています。

 

前日までの悪天候が嘘のように晴れ渡った青空の元、早朝6時の開会式に集まった今大会の出場選手たちは、自らのチームのユニフォームに身を包み、意匠が凝らされたチーム名のプラカードを掲げ、颯爽と行進しながらグラウンドに入場しました。

 

前回は昨年3月に起こった東日本大震災の影響で自衛隊員を中心とした2チームが欠場した朝野球大会ですが、今回はその2チームの復活に加えて新たに1チームが加わり、計23チームが参加。Aブロック(10チーム)とBブロック(13チーム)に分かれ、同球場と第一中グラウンドを会場に5月6日から8月下旬までの計123試合の中で互いの技術や力を競いながら野球を楽しみます。

 

主催者である三沢市野球協会の堤会長が「共に朝野球をしている仲間が震災で苦しむ人々を助けたことは私たちの誇り。朝野球のモットーはフェアプレーの精神です。正々堂々とした皆さんの熱いプレーを期待します」とあいさつすると、チーム「新斬者(しんざんもの)」の冨田勝愛選手が全選手を代表してそれに応えるかのように、「野球ができる環境に感謝し、正々堂々戦い抜くことを誓います」と球場に響き渡る声で宣誓。また、チーム「我武者羅(がむしゃら)」の竹内渉選手が「正しい交通をルールを守り、時間に余裕をもって行動し、人に優しく車に優しくゆずりあいの気持ちを大切に全身全霊プレーします」と三沢警察署交通課長を前に宣言しました。

 

19歳から76歳までの野球を愛する選手たち。

その選手たちの好プレーや珍プレーが今年も歓声を呼び、三沢の朝を賑わすことでしょう!