「共存共栄」の存続に向けて固い握手を交わす

9月5日、スティーヴン C.ウィリアムス米空軍大佐が、米軍三沢基地第35戦闘航空団司令官着任のあいさつのため、市長室を訪れました。

 

前日の4日に着任したウィリアムス司令官は、早速の来訪を歓迎する種市市長に「地域との関係は最も重要だと考えています。いち早くお会いしたかった」とあいさつ。種市市長が「米軍基地とはこれまで問題もあったが、互いの協力の元で続けてきた共存共栄の良好な関係をこれからも続けていきたい。そのためにはお互いの情報ミスなどを乗り越えなければならない」と話すと、ウィリアムス司令官は「どのようなことでも共に力を尽くし、互いに話し合って解決していければと思います。そのためには情報を共有して、コミュニケーションを密にしていくことが必要」と情報の共有など、互いにさらなる連携強化の必要性を示しました。

 

また、種市市長が、日米の文化や習慣の違いによる米軍関係者の生活上のとまどいを心配しながら「三沢での有意義な生活を送れるよう指導していただきたい」と言葉をかけると 「問題がないよう最大限の努力をすることが一番大事です。しかし、万が一、問題が起こった場合も誠心誠意精一杯の対応をしていくことが、地域の皆さんとの友好な関係をこれからも続けていくことにつながると思います」と応え、規則や規律の徹底も自らの仕事であると話しました。

 

ウィリアムス司令官は、米空軍士官学校において最優秀卒業生に選出。これまでに、F16を含む戦闘機で2800時間以上の飛行時間を持ち、2007年には総飛行回数年間最優秀としてマッケイ賞を受賞するなど豊富な知識・経験現役の上級操縦士官(パイロット)。「今後はコクピット以外の仕事に専念しなければならないが、戦闘機に搭乗することで得てきた整備や飛行訓練の状況などの知識や経験から、いかに安全が大切であるかということを私自身も大切にしています」と安全に対する重要性の認識についても発言。

また、2004年から2008年の4年間を三沢基地に勤務していることから「懐かしく感じますが、私の立場が異なるため見方も違うように思います」と4年ぶりの三沢の感想を話すと、三沢を離れる当時「絶対にまた帰って来たい」と思っていたことを打ち明け、「念願かなって戻ることができた今回の私の中の一つの目標は、隊員やその家族、三沢基地に勤務する者全てに『また三沢に戻って来たい』と思えるような仕事や友好関係を結べる活動をしてもらうことです」と今後の職務への意欲を語りました。

 

最後に種市市長は「私は三沢の市民を守らなければなりません。市民の想いに応え、厳しいことをお話しすることもあると思いますが、互いの情報をしっかりと共有し、どのような問題も解決できるよう努力していきたい」と話し、ウィリアムス司令官と固い握手を交わしました。