しっかりと根付く地域の交流

月に1日設けられた農休日である9月16日、朝日地区に住む人々による、朝日開拓記念感謝祭が同地区コミュニティ集会施設で開催されました。

 

この感謝祭は、平成10年に朝日地区を開拓した先代に対する感謝と、地域内に住む親子間を越えた3世代以上にわたる世代間交流を目的として始められ、以来14回目となる今年まで毎年開催され続けています。例年、5月に開かれていた同感謝祭ですが昨年より農作物の収穫時期である9月に収穫祭も兼ねて開かれるようになりました。

 

当日は9月半ばだというのに真夏日のごとく、さんさんと日差しが照り付ける中、同地区内から集まった約40人の老若男女たちはバーベキューをしながら、新たに町内へ加わった、先代から数えて3代目以降にあたる子どもたちの紹介をしたり、和気あいあいと交流の時間を楽しんでいました。ある時は、地域で汗を流して働く精肉業者の方も飛び入りで参加することもあるそうで、地域は強い絆で結ばれています。

 

この地域では、普段から通学する子どもたちに声掛けするよう心掛けているとのこと。参加者たちは「コミュニケーションは数少なくなってきた農業後継者の育成にもつながっていくこと。今日のような一同が集まる場があれば、同じ地域に住んでいる者同士、元気に過ごしているかどうかも確認し合うことができるし、万が一の有事の時も顔見知りの仲ならば、なおさらスムーズに手を取って助け合うことができる。地域のつながりが減ってきている今だからこそ、今日のような交流会を通して日頃の付き合いを養っていきたい」と話していました。

 

この日、世代間交流としてビンゴゲームが行われ、当選者には可愛らしい苗木やおもちゃを配布。終始、皆が家族であるかのように温かい雰囲気の中で行われた感謝祭となりました。交流を通して生まれるかけがえのない絆。地域の結束を高めるための、理想の交流の場がここにありました。