青森県民の芸術文化活動の発表と鑑賞の場

第22回青森県民文化祭のオープニングフェスティバルが9月23日、三沢市公会堂で開かれました。

 

郷土色豊かな舞台芸術鑑賞を楽しめる絶好の機会であるこの日、会場を訪れた約900人の観客たちは、郷土芸能など文化の祭典を存分に堪能しました。

 

三沢市を主会場として県民文化祭を開催するのは10年ぶり。種市市長をはじめ多くの来場者が歓迎する公演は、地元コーラス団体による男女混声合唱や吹奏楽団体による演奏で幕を開けました。温まった観客が迎えた次の演目は、今フェスティバルの目玉「南部祭囃子と盆踊りナニャトヤラ」。ナニャトヤラとは青森県南と岩手県北の広い地域において、はるか昔から夏の娯楽として伝わる芸能で、南部の風土や文化を象徴する日本最古の民謡とも言われています。三沢市をはじめ、階上町や田子町、岩手県二戸市から出演した演者たちは、それぞれの地域の特色ある唄や踊り、太鼓を披露。いにしえの風情ある民謡と舞に観客たちは魅了されていました。

 

このほか、会場ロビーでは華道・茶道展を開催。舞台鑑賞の合間に訪れた来場者たちは美しく生けられた花を観覧しながら、お茶席でほっと一息、腰を休めていました。

 

9月2日に先行上演されたベリーダンスに始まり、11月11日まで県内各地で開催される今回の青森県民文化祭では、全16種類の多彩な舞台公演と各種展示を観賞することができます。会場へ足を運び、実りある秋の芸術を楽しんでみてはいかがでしょうか。