「地域と歩む学校」をこれからも目指して

10月13日、三沢市立第二中学校の体育館で、全校生徒と地域の老人クラブ会員らによる「もちつき会」が開催されました。

 

本年で創立60周年を迎えた第二中学校では、改めて”地域とともに歩む学校”であることを考え、これからも目指し続けるきっかけとなる記念イベントとしてこの「もちつき会」を企画。同校の文化祭前日であるこの日、261人の生徒と25人の老人クラブ会員をはじめ、教職員や地域の人々が体育館に集まりました。

10班に分かれた生徒は、代表の号令で一斉にもちつきをスタート!慣れない杵を振りかぶり、一人ひとり交代でつきながら、ふらついたり杵をうすにぶつけたりと悪戦苦闘。”達人”である老人クラブ会員に手取り足取り教わりながら、全員が食べる分のもち米を何とかつき終わりました。湯気あがるつきたてのもちは、前日から老人クラブ会員が準備していた雑煮に入れて、全員の昼食に。みんなで一緒に食べる雑煮のあまりの美味しさに自然と笑みがこぼれる生徒たちは、次々とおかわりをしていました。

 

このイベントは司会や進行、BGMなども生徒が主導。もちつきをする間も、杵を振るう生徒や老人クラブの人々に感想を聞き、会場を盛り上げました。その一生懸命な姿や、心から楽しそうな子どもたちの表情を嬉しそうに見守った老人クラブの人々は、この日も前日も、予定の1~2時間前から学校に集まって準備をしていたそうです。最後に、全校生徒からお礼の言葉と拍手を受けた老人クラブの人々は、「子どもや孫が卒業してから学校にくることも無くなったからね。いやぁ楽しかった!」と喜びを抑えきれない様子で会場を後にしました。

 

地域と強く結ばれたこの学校からは、これからも立派に成長した多くの子どもたちが巣立っていくことでしょう。