寺山修司が好んだメニュー、「寺山食堂」オープン!

11月30日、寺山修司の元夫人である九條今日子氏が市長室を訪れ、種市市長に「寺山食堂」のオープンを報告しました。

 

青森県で生まれ、詩人、エッセイスト、小説家、映画監督、劇作家など幅広い分野で活躍した寺山修司は、多感な少年時代を三沢で過ごしており、縁のある跡地が市内には多く点在しています。かつて修司と母・ハツが青森空襲で疎開し、身を寄せた、修司の父の実家であり叔父が経営していた「寺山食堂」もその一つ。今回、三沢市と市内飲食店が協力し、12月1日から「寺山食堂」の名を冠して修司の食に逸話のあるメニューを提供することとなりました。提供店は、星野リゾート青森屋(屋台もつけんど)、きらく亭、お食事処 和み、彩食酒楽 松喜、お食事処 ふく田の5店舗。寺山修司の好んだ料理や調理法、味付けなど、趣向が凝らされた7つのメニューから2~3種類をそれぞれの店で味わうことができます。この日は、翌日のオープンに先駆けて、修司の元夫人である九條今日子氏が当時の思い出とともに「寺山食堂」を種市市長へと紹介しました。

 

市長室であいさつを交わす九條氏と種市市長の前に並んだのは、「寺山食堂」の一店である、お食事処 ふく田の「寺山メニュー」。

皮から作るほど修司の大好物だった餃子に三沢産ごぼうのすいとん汁を併せた「寺山定食」と、ヨーロッパ公演で食べていたという、細いパスタを麺の代わりにした「天井桟敷ラーメン」を試食した2人は、その味に太鼓判を押していました。九條氏にとってはどのメニューも懐かしく思い出深いもの。ヨーロッパで何十人もの劇団員の食事を作っていた氏が「ラーメンが食べたい」というリクエストにパスタを駆使して応えた当時の逸話などを種市市長に伝えていました。

 

「寺山食堂」のオープンである12月1日には、提供店全てのメニューを九條氏自ら味わって直接、認定証を渡していくとのこと。この日早速、お食事処 ふく田さんの味が認められ、「寺山食堂」の証が手渡されました。