心構えを新たにする、新春の習わし

1月6日、『日本習字青森県書初席書大会』が三沢市武道館で開催されました。

この大会は、日本習字教育財団の青森県上十三支部長会が毎年開催している新春の恒例行事です。今年で第45回という伝統を誇る同大会には、上十三地域の書道教室に通う幼児から大人まで総勢284人が参加。書の上達と新年の抱負に思いをはせながら、年代別に分けられた『正月の空』や『幸福な生活』などの課題に筆を振るいました。
 

開催にあたり、日本習字教育財団の甲地理事長が「大勢の前で書くことは緊張しますが成長につながります。また友達の作品を見て、自分に足りないところを学ぶ鑑賞感を養うことも上達には欠かせません。今日一生懸命書いたことは、後々上達の糧として表れてきます」と大会の意義について説明。また、「正しく美しい文字を力強く、堂々と、想いを込めて画仙紙に書き上げて下さい」と参加者を激励しました。
 

参加者は正座して心を静め、重ねてきた練習の成果をいざ発表!字の大きさなどバランスに苦労しながらも、一筆ずつ丁寧に書き進めていました。

ずっと楽しみにしていた書き初めのため、前日に熱を出し体調が優れないにもかかわらず、会場へと足を運んだ安藤晃希くん(三沢小3年)。納得の出来の『雪だるま』を手に、「上手に書けた。大賞を取りたい。今年は習字をもっと上達して、早く段位進級したいです」と今年の目標を話していました。