全員で苦難を乗り越え一つとなった「珠玉のマーチングバンド」

1月29日、青森県立三沢商業高校の村上教頭、同校吹奏楽部の井上顧問、部員の池田香織さんと日ヶ久保遥さん、松林遥夏さんが三沢市役所を訪れ、2012年12月16日にさいたまスーパーアリーナ(埼玉県)で開催された「マーチングバンド・カラーガード第40回記念全国大会」において同部が3年連続となる銀賞を受賞したことを種市市長に報告しました。

 

青森県吹奏楽コンクールで金賞を受賞するなど、吹奏楽の強豪として知られる三沢商業高校吹奏楽部は、20年前からマーチングバンドにも取り組み、これまでに2年連続で全国大会銀賞を受賞するなど、その名を全国に轟かせてきました。68人の部員全員がセクションに分かれ、複雑な隊形を作りながら演奏・演技する同部のマーチングバンド。30人の3年生を中心に部員全員が一つとなって、夏も冬も運動部に匹敵する運動量をこなしながら美しい音と動きを磨き続けてきました。その結果、11月4日、仙台市で開催されたマーチング東北大会で同部は初となる1位金賞を受賞。さらに全国大会では、3年連続となる銀賞(前年までの全国大会は金賞と銀賞のみだったが、今回は銅賞が加えられ金・銀・銅のより厳しくなった審査の中での銀賞)を受賞するという大きな功績を残しました。

 

この日、部員たちは当時を振り返り、練習や大会の中で抱いてきた想いを告白。

「吹奏楽コンクールとマーチングを両立させなければならない難しさはありましたが、仲間で支え合い乗り越えてこれました」と話すマーチングリーダーの池田さんは、初めての東北大会1位金賞受賞に「東北1位の看板を背負う重圧もありましたが、練習してきた成果を出せたので銀賞という素晴らしい結果を残せました」と喜びを語り、ドラムメジャー(指揮者)の日ヶ久保さんは「仲間たちとのチームワーク、そして保護者や先生方、たくさんの方の支えがあるから頑張ることができるということを学びました」と感謝の気持ちを伝えました。

また、陰で部員を支えてきた部長の松林さんは「部員や私自身も辞めたくなることもありましたが、部員全員が同じ目標に向かって気持ちを一つに歩んだ結果が受賞につながったのだと思います。この1年間マーチングをやってきて本当によかったです」と喜びながら「マーチングの練習では大きな音を出してご迷惑をおかけしましたが、温かく見守ってくださった近隣住民の方にも本当に感謝しています」と地域の協力への感謝も欠かしませんでした。

 

部員らの言葉にじっと耳を傾けていた種市市長は、「『栄光に近道はない』と言いますが、この素晴らしい結果の裏には厳しい練習があったことと思います。特にチームワークが必要とされるこのマーチングバンドでは互いに励まし合って乗り越えられてきたことでしょう。本当に素晴らしい。おめでとう」と称賛の言葉を贈りました。

 

 

 

「広報みさわ」2月号で青森県立三沢商業高校吹奏楽部マーチングバンドを特集しています