短歌や俳句とおして寺山修司の魅力に迫る

3月22日、三沢市公会堂で寺山修司市民大学の特別講演が行われました。

 

短歌、詩、演劇、映画など数多くの分野で活躍し、いまなお多くの人々に影響を与え続ける寺山修司。彼が三沢で過ごした青春時代は、後の作品に大きな影響を与えたと言われ、その作品などを展示する寺山修司記念館には多くの人々が訪れています。そして、寺山修司を研究し、その魅力をより広く伝えようと活動する市民団体・寺山修司五月会では、4年前から豊富な講師によって寺山修司の作品などを学ぶ市民大学を開設。今年度は短歌学科と教養学科を開き、5~6回にわたって寺山修司の魅力に迫ってきました。この日はその両学科に一般参加者も加え、特別講義を開催。八戸市出身で著名な賞を数多く受賞する歌人・梅内美華子氏を講師に招き、寺山修司が中高生~20歳代の青春時代に詠んだ短歌や俳句を学びました。

 

梅内氏は、当時の寺山修司の境遇や生活、周囲の環境などを踏まえた上で、自らが選んだ修司の俳句や短歌を読み上げ解説。中学生の頃から卓越した感性と技術を持っていた寺山修司が青春時代という多感な時期に作った作品を通し、その魅力をより解りやすく伝えました。この日参加した18人の参加者は、梅内氏の解説に、時折頷きメモを取りながら真剣な表情で聴き入っていました。