経済活性化や地域振興など多くの期待を担い、三沢=大阪線が盛大に復活

3月31日、三沢空港ターミナルビル内出発ロビーで、JAL三沢=大阪(伊丹)線の就航復活を記念するセレモニーが行われました。

 

平成5年に就航した三沢=大阪線は、景気の悪化などから利用者が減少し、平成22年10月より運休。しかし、青森県南・下北地域、岩手県北地域における空の玄関口である三沢空港が産業・観光振興などに大きな役割を果たし、東日本大震災時には鉄道・高速道路が寸断される中で首都圏とを結ぶ貴重な移動手段であったことなどから、種市市長や竹林商工会長をはじめとする多くの人々が努力を続け、この日、三沢=大阪(伊丹)線が2年5カ月振りに復活しました。

 

種市市長はセレモニー冒頭で、その喜びを現しながら三村青森県知事や日本航空株式会社ほか多くの関係者の尽力に感謝。さらに「再開されたことは誠に喜ばしい限り。今後も地域の資源であるこの三沢空港の利用促進、地域経済の活性化に取り組んで参りますので、引き続き皆様のご支援・ご協力をお願いします」とあいさつしました。また、三村青森県知事は「この就航は復活ではあるが事実上の新路線。維持し、どう発展させていくかが私たちに課せられた課題。観光や誘致企業との提携など、さまざまな連携システムを使いながら三沢・青森の両路線を元気にする戦略を進めていきたい」と今後の事業への意欲を込め祝辞。さらに、日本航空株式会社の藤田常務が、種市市長や竹林商工会長からの熱い想いを受け努力を続けた結果、就航復活の日を迎えられたことに感謝し、「私たちの仕事は、皆様、地域と一緒になって盛り上げてこそ成り立つもの。今日を機に、皆様の熱い想いを受け私たちも全力でこの線を成功させる強い覚悟で取り組みたい」と決意の言葉を伝えました。

 

関係者によるテープカットの後、午後12時40分頃、復活後初の定期便が着陸。多くの人々が送迎デッキで見守る中、航空自衛隊消防車両によるウォーターアーチの歓迎を受け、三沢空港に到着しました。航空機から降り立つ乗客の中には、3月29日に三沢からチャーター便で大阪に飛び立った竹林商工会長ら関係者の姿も。到着ロビーでは、種市市長や三村県知事、小川原湖クイーンたちが復活後初の定期便利用者に笑顔で記念品などを贈呈。また、星野リゾート青森屋のねぶた囃子や奥入瀬渓流ホテルの無料スイーツ、県内ゆるきゃらが賑やかに歓迎しました。

 

観光や企業活動の活性化、関西圏との文化交流といった地域振興・発展など、多くの期待が集まるこの三沢=大阪便は、1日1往復のダイヤで運航しています。