車いすテニス・クアードコーチとしてリオへ

 

 

 8月23日、リオデジャネイロパラリンピック、車いすテニスのクアード部門のコーチとして旅立つ橘信宏氏の壮行会が、きざん三沢で行われました。

橘氏は、平成4年に勤務中の事故で車いすでの生活を余儀なくされ、平成8年から車いすテニスを始めました。その後、努力が実り平成15年にはクアードクラスで世界ランキング1位に。もちろん平成16年に開催されたアテネパラリンピックでは、メダル候補として大いに期待されていました。しかし、アテネの直前にまさかのルール変更。橘氏はクアードクラスを離れなければなりませんでした。

しかし、その後、橘氏は三沢市で国際車いすテニス大会を企画。現在は行われていませんが、三沢市で行われていた大会は、国内で行われる大会のうち最も規模が小さな自治体での開催で、市民と競技者の距離が近い大会として知られていました。

現在、橘氏は一般社団法人日本車いすテニス協会の副会長、ナショナルチームのクアードクラスのコーチとして活躍しています。また、日本パラリンピック協会の事業で、アフリカ南部のジンバブエに赴き、現地の障害者に競技の基礎や楽しさを伝え、障害者スポーツを広げようという活動にも積極的に参加しています。

 

そして、この日44歳の誕生日を迎えた橘氏。行われた壮行会では種市市長をはじめ、多くの関係者から激励を受け、リオでの活躍を誓いました。

また、これに先立ち種市市長を訪問。橘氏は「車いすテニスでは男子の国枝慎吾選手、女子の上地結衣選手など、メダルが期待されている選手もいますが、クアードクラスは世界で強豪ひしめくクラス。2人の選手が、シングルス、ダブルスに出場しますが、いい結果を出して帰ってきたい」と、選手のモチベーションを上げ、全力でサポートすることを誓いました。

橘氏は8月29日から9月23日まで三沢を離れ、パラリンピックが開催されるリオへ旅立ちます。

パラリンピックでは車いすテニスに出場する9選手、このうちクアードクラスに出場する諸石光照選手、川野将太選手。そして橘コーチを応援しましょう!

 

 ※車いすテニスには「男子」、「女子」、「クアード」の3つのクラスがあり、このうち「クアード」クラスは手や指にも障害を持つ選手のクラス。