誰もが暮らしやすい街を目指して

 

 

 

8月7日、総合社会福祉センターでユニバーサルマナー検定(3級)が開催されました。

高齢者や障害者をはじめ、手助けを必要とする人々にどのように接するのが良いのか、またどのような心構えが必要なのかなど、誰もが暮らしやすいまちづくりを目指すために考案されたのが『ユニバーサルマナー』です。ユニバーサルマナーを学ぶための講座・検定が開催されたのは青森県内で初めてのことで、接客業や福祉業に務めている方、中学生や高校生など40人が受講しました。

講師として招かれた株式会社ミライロの山田大地氏は、2万人に1人の割合で発症する「軟骨無形性症」という難病により、身長は約130cm。指定難病をもつ当事者の視点から講義が行われました。

「障害とは人にではなく環境にこそあるもの。ハード整備や周りの人の助けがあれば、できないことは少なくなります」と話す山田氏は「どのように手助けをすれば良いかわからず声をかけられない方や、善意の手助けが過剰と受け取られてしまう方もいます。人によって求めるものは違うので、コミュニケーションをとることを心がけましょう」とアドバイス。その後、グループごとの話し合いや発表が行われ、最後に受講者全員に『ユニバーサルマナー検定 3級』の認定証が交付されました。
受講した高校生は「日常で役立つ知識なので、早速明日から実践しようと思います。また、自分と同世代の人たちにもユニバーサルマナーの考えを伝えたいです」と学んだことを振り返っていました。