1月23日、航空自衛隊三沢基地において、北部航空警戒管制団が『イクボス宣言』を行いました。

イクボスとは、部下の育児をはじめとする私生活が充実できるよう、働きやすい職場環境を実現するとともに、業績でも結果を出す上司のこと。昨今、組織を挙げてイクボスを目指す『イクボス宣言』を行う事業所が増えています。

今回宣言を行った北部航空警戒管制団は、北海道および北東北の領空を、24時間休むことなくレーダーなどで警戒する部隊。シフト勤務であることに加え、レーダー施設が都市部から離れた場所にあるために単身赴任者が多いなどの特徴から、長期休暇の取得に課題があるといいます。

宣言式には、直轄部隊の部隊長および隊員など約60人が参加。はじめに、柿原国治団司令が宣言書に署名し、出席者を前にイクボスとなることを宣言。その後、本日参集した部隊長らもそれぞれが署名した宣言書を掲げ、イクボスとなることを誓いました。

続いて、柿原団司令は「有事の際は危険を顧みず、任務の完遂に努めなければならないからこそ、平時においては家族を大事にしたいという思いを大切にしなければならないと考えます。勤務状況上難しいこともありますが、皆の意識と知恵を結集し、家族やプライベートを大切にする時間をつくっていこう」と訓示。隊員が協力し合い、誰かが休暇中でもほかの人が補うことができる体制づくりを通して、仕事と家庭を両立でき、生き生きと働くことができる組織を目指していく決意を語りました。