7月12日(木)から11月4日(日)まで、先人記念館の企画展示室で「三沢、維新のころ」が開催されています。

今年は明治維新から150年目、また三沢市市制施行60周年の節目の年でもあります。

この展示は「三沢、維新のまえ」「三沢、維新のころ」「三沢、維新のあと」の3つに分けて紹介されています。「維新のまえ」は江戸時代、三沢の広い範囲で馬の放牧がおこなわれていたころ、「維新のころ」は戊辰戦争後の斗南藩と七戸藩の様子、「維新のあと」は廃藩置県が起きてから現在の三沢市が成立するまでの過程をそれぞれ紹介しています。

この展示のおもしろかった点は、昔の三沢の地図や筆で書かれた当時の実物の資料が展示されていたことです。例えば、斗南藩が成立した頃の地図や廣澤安任(ひろさわやすとう)が執筆していた本の原稿などがあります。地図を見て今の三沢と昔の三沢との違いを探してみるのもおもしろいです。

学芸員の吉田幸弘さんは「学校の授業では、地方の歴史までは扱われません。このような企画展をきっかけに、地元の歴史に興味を持ってもらえるとうれしいです。」と話していました。この機会に、ぜひ「三沢、維新のころ」を訪れてみてはいかがでしょうか。

 

 
 

 

この記事は、市立第五中学校の生徒が作成しました

 

今回の記事を作成してくれたのは、9月4日から5日にかけて市役所で職場体験を行った市立第五中学校3年生の松岡有里さんと、馬渡束さん。カメラとメモ帳を手に、取材に挑戦しました。
先人記念館で学芸員の方からの説明を聞いたり、展示の様子を写真に撮った後、市役所で記事を執筆。企画展を見ての感想や気づいたことなどを紙に書きだし、二人で話し合いながら一つの記事にまとめました。取材後は「話を聞いたり資料を見ながらメモを取るのが難しかったです」とやや不安そうな二人でしたが、見た人が企画展に行ってみたくなるような記事を目指し文章を考えてくれました。
記事の完成後に感想を伺うと「記事をわかりやすくまとめるのが難しかったけれど、楽しかったです」「自分が住む三沢市の歴史を知ることができました」とはじめての取材を振り返っていました。