10月18日、老人ホームシニアライフ大津において、夜間の防火管理体制についての検証が行われました。
この検証は、社会福祉施設を対象に消防署が実施するもの。日中に比べ夜間は施設の人員が手薄になることから、そういった状況下で火災が発生した場合に適切な行動をできるかを検証するものです。
この日は、夜間に厨房から出火したという想定で検証を実施。非常ベルが鳴り響く中、施設職員は消火器による初期消火を行うとともに大きな声で「火事だー!」と呼びかけながら、入居者の避難を行いました。
行動を確認した冨田秀雄消防署長は「素早く行動できており、良好だと思います。このような訓練を大事に積み重ね、いざというときに備えてください」と所感を述べ、また消防署員が「入居者へもっと大きな声で呼びかけましょう」など助言をしていました。
参加した職員は「思ったように動けない場面もありました。本当に火災が起こったときはさらに慌てると思うので、訓練を大事に積み重ねて非常時に備えたいと思います」と訓練を振り返っていました。また、施設長の種市博幸さんは「夜間は日中に比べ職員の数が少なく、また施設に入居する高齢者は素早い避難が困難です。利用者の安全・安心のため、日々訓練をしていきたいと思います」と意気込みを語りました。