予防救急について

救急搬送事例の中には、転倒によるケガや熱中症、食中毒などのように、「もう少し注意をしていれば・・・」「事前に対策しておけば・・・」防げたかも知れないものがあります。

そこで、救急車が必要になるような病気やケガ等を、ほんの少しの注意や心がけで、防ぐ取り組みを「予防救急」といいます。

予防救急を知ることで、自分に起こりうる危険などを事前に認識して、防ぐことができます。
いつまでも元気で楽しく、健康な生活が送れるように「予防救急」を知ってください。

おもちなどによる窒息・誤飲

          

毎年、お正月には、おもちによる窒息で、救急要請されることがあります。
おもちだけでなく、こんにゃくやゼリー、大きなお肉、パンなどでも窒息が起きてしまうことがあります。
特に高齢者の人や、脳梗塞や神経疾患のある人は、食べ物が飲み込みにくくなっているので、注意が必要です。

予防のポイント

もし、食べ物が詰まって苦しがっている人を発見したら・・・

  • あわてずによく噛んで、ゆっくり食べましょう
  • 食べ物はできるだけ小さく切って、食べやすくしましょう
  • おしゃべりしながら食べるのは、やめましょう
  • 一度にたくさんの量を口に入れるのは、やめましょう
  • 意識があれば、咳をさせましょう
  • 背中を繰り返し、強くたたいてください
  • 意識がない!呼吸が苦しそう!などが見られたら、すぐに119番通報をしましょう

お風呂場での事故

           

11月~3月、冬の寒い時期に、お風呂場での死亡事故が増加します。
入浴は習慣化されていて、身体をきれいにしたり、リラックスしたりなど、良い効果はいっぱいあります。
しかし、入浴方法を間違えると、命に関わることがあります。

予防のポイント

もし、浴槽内でぐったりしている人・溺れている人を発見したら・・・

 
  • お湯は41度以下で10分以内に上がり、長湯はしない様に気を付けましょう
  • 転倒防止にてすりなどを設置しましょう
  • お風呂から出るときは、急に立ち上がらず、ゆっくりでましょう
  • お風呂に入るときは、家族に声をかけてから入りましょう
  • 入浴の前後には水分を補給しましょう・飲酒している、体調が悪い、睡眠薬を飲んだ場合は入浴を控えましょう
  • 浴槽内から救出して、すぐに119番に通報してください
  • 浴槽から救出できない場合は、お湯の栓を抜いて、お風呂の蓋などにあごを乗せて、安全を確保してから、119番に通報してください

急性アルコール中毒

 

        

「お酒は百薬の長」とも、昔から言われていますが、ついついお酒を飲みすぎてしまって、救急要請されることも多くあります。
美味しい料理にお酒、そして楽しい雰囲気・・・ついつい飲みすぎて二日酔いになってしまった。なんてことですめばよいですが、重症の急性アルコール中毒の場合には、昏睡状態となり呼吸も止まってしまうなんてこともあります。

予防のポイント

もし、酔いつぶれてしまった人がいたら・・・

  • お酒に飲まれないように、自分のお酒の適量を知りましょう
  • 飲みすぎはやめましょう
  • 一気飲みなど、短時間に多量に飲むことは危険ですのでやめましょう
  • 何も食べずに飲むことはやめましょう
  • お酒を飲まない「休肝日」を作りましょう
  • 1人にしないようにしましょう
  • 衣類を緩めて、横向きに寝かせてください
  • 意識がない!呼吸が苦しそう!などが見られたら、すぐに119番通報をしましょう
問い合わせ先

 三沢市消防署 0176(54)4212 内線217 救急係