「おおきくなぁーれ」。秋の収穫楽しみに、りんごの授粉のお手伝い

5月20日、三沢カトリック幼稚園の年長園児が、三沢空港ターミナル周辺に植えられたりんごの木の授粉作業を手伝いました。

 

1931年、ミス・ビードル号に積まれ、三沢から太平洋を越え米国ウェナッチへ渡ったりんご。その後も、友好の証としてウェナッチから苗木が贈られるなど、りんごは三沢にとって縁が深い果物の一つです。三沢空港ターミナル株式会社は、約20本のりんごの木を空港ターミナル敷地内に栽培。毎年、市内の幼稚園や保育所、小学校の子どもたちに受粉・収穫作業を体験してもらう取り組みを続けています。

 

この日、授粉作業を手伝ったのは三沢カトリック幼稚園の年長園児45人。三沢空港ターミナル職員の説明をしっかり聞き、ピンク色に着色された花粉を、花の中心にあるめしべに優しく付けました。今年は例年に比べ気温が低いため、花を咲かせている木は、まだ全体の3割ほど。それでも咲いている花を探し、熱心に作業する園児たち。高い場所は、先生や職員の力を借りながら「おおきくなぁーれ」と願いを込めて小さな腕を精一杯伸ばしていました。

園児たちの手が届かない部分の授粉やその後の管理など、空港ターミナル職員によって大切に育てられるリンゴの木は、順調にいけば10月には実をつける予定。同じ園児たちが収穫も手伝うとのことで、この可愛らしい小さな手でした授粉からどんなりんごが生まれるのか、今から楽しみです。