土に触れ、農業に親しむ。“おおぞらの田んぼ”に輝く子どもたちの笑顔 

5月24日、三沢市立おおぞら小学校の全校児童116人が、校舎から徒歩15分ほどの場所にある学校田で田植え作業を行いました。

 

毎年、5月の田植えから秋の稲刈り・脱穀を経て、11月に保護者や地域の人々へ『おおぞら米』として販売するまでの社会科授業に取り組んでいる同校。その主な“教室”となるのが、おいらせ農協青年部や地域の人々が協力して準備した、面積約25アールの学校田です。既に約8割は青年部らによって田植えが終わっており、残り2割の部分に、児童らが昔ながらの手作業で苗を植えました。

 

この日は気温の低い、あいにくの曇り空。作業前、寒さで体を縮ませる児童たちに、おいらせ農協青年部の織笠さんが田植えの心構えを説き「苗は三本(ずつ)、心は一つ。寒いけど頑張りましょう!」と激励。意を決して素足で田んぼに入った児童たちは、最初こそ泥の冷たさや感触に驚き、戸惑いを見せたものの、すぐに慣れて作業を開始。駆け付けた米軍三沢基地内・カミングス小学校の児童や先生らも加わり、一列に並ぶと、目印をたよりに『等間隔』目指して植えていきました。最初は汚れることを避けていた児童たちも、次第に泥自体を楽しむようになり、最後は顔も体も泥だらけ。真っ黒になった児童の姿や不揃いに植えられた苗には、思わず苦笑する青年部や先生たちでしたが、土に触れ農業に親しむ子どもたちが見せる屈託のない笑顔を温かく見守っていました。