私たちの命や財産を守る、未来の松林づくりに企業が貢献

 

 

6月29日、展望台やミス・ビードル号のモニュメントで知られる『くらしを守る森公園』で、東芝グループによる『150万本の森づくり』植林会が開催されました。

 

この『150万本の森づくり』は、東芝グループが「未来の地球を支える子どもたちに豊かな自然を届けたい」と全世界を対象に行っている活動で、主要な事業場や関係会社を拠点に、森づくりを通じた従業員参加型のイベントや自然観察指導員 の育成、親子参加型の自然観察会を開催するほか、150万本を目標とした植樹を進めています。

青森県では、2009年に東芝グループと青森県が森林整備の協定を締結したことを契機に、株式会社東芝と東芝メディア機器株式会社が県や市町村の協力を得ながら活動。七戸町の町有林では3年かけて約9000本を植林しました。昨年は、東日本大震災で大きな被害を受けた三沢市の同公園に約800本のクロマツの苗を植樹。今回は、昨年に引き続き、隣接した場所にさらに400本のクロマツの苗を植えたものです。

 

この日、参加したのは、県内で東芝グループの工場がある三沢と五所川原地域からボランティアで参加した同グループの社員とその家族、約100人。上北地域県民局林業振興課の職員から三沢市の防災林の役割や歴史、植林作業の説明を受けると、協力しながら、三沢特有の「やませ」をよけるための衝立を立て、その陰になるようクロマツの苗木を植えていきました。今回植える場所は、昨年と異なり、地盤が粘土質で自生植物の根が張る地盤。参加者は、力を込めスコップを突き刺しますが、なかなか衝立や苗を植えるだけの深さを掘ることができません。あまりの地盤の固さに思わず顔を見合わせ笑ってしまう場面もありましたが、それでもあきらめず、汗を流しながら熱心に作業を続け、1時間余りで全ての苗を植え終えました。

 

海から吹くやませの風と、その風にのる砂、東日本大震災では押し寄せる津波からも私たちの命や財産を守ってくれた太平洋沿岸の松林。皆さんが一生懸命植えてくれた松も、込められた想いを糧に育ち、立派な林となって私たちを守ってくれることでしょう。