六次産業に取り組む、三沢市初の認定者

生産者が、食品の加工から販売までを一手に行うことで、所得向上や新たな就業機会の創出が期待される六次産業。農林水産省が進める『六次産業化事業計画』の認定を、三沢市の農業者である佐々木和枝さんが受け、6月25日、東北農政局八戸地域センター長より認定書が手渡されました。

 

県南地区では女性個人として初、三沢市においては第1号の認定者となる佐々木さん。自家生産した農産物を材料にして作った惣菜、弁当などの加工品を自分の店でじかに売り、また、農繁期に地域の農業者へ昼食宅配のサービスを行うという事業が、『六次産業化事業計画』に認定されました。佐々木さんはこれまでも、農作業の合間を縫っては自家で獲れた米や野菜を使った加工品開発に取り組んできました。おにぎりや、正月用の彼岸団子、切り餅の製造をはじめ、『りんごごぼう茶』、『マコモ茶』などの新商品も開発し、直売所とインターネットを通じて販売を行っています。

 

この日、認定書を受け取った佐々木さんは種市市長のもとを訪問。「今後どれくらい農業に携わっていくことができるのか不安を抱えるなか、将来を見据え、新しくお店を出して加工の方を頑張っていこうと思い、今回の事業に打ち込みました」といきさつを話す佐々木さんに、種市市長は「新しいことをするのは大変なことですが、2人目、3人目の認定者が続くよう、分野の先駆けとして頑張って下さい」と激励しました。