新島八重と斗南藩を通して、この地の歴史を知る

8月1日、三沢市先人記念館の特別企画展『新島八重と斗南』の開催を記念し、同施設内でセレモニーが行われました。

 

現在、NHKで放送中の大河ドラマ『八重の桜』。劇中に登場する会津藩の人々は、後に斗南藩として青森県に移り住んだ歴史があり、主人公である新島八重の兄・山本覚馬や廣澤安任の資料など、三沢市先人記念館には縁ある品が数多く収蔵されています。それら資料から旧会津藩の人々の軌跡をたどり、改めて斗南藩の歴史や魅力を知ってもらおうと企画されたのがこの特別企画展。目玉となる1階企画展示室には『新島八重と斗南』をテーマに、幕末のジャンヌダルクと呼ばれた新島八重と兄・山本覚馬、兄妹に関わった人々を織り交ぜながら会津藩が戊辰戦争に敗れ斗南へ移住した経緯などを紹介。新島八重が実際に使用した銃器のレプリカ、書簡などの資料を解説パネル付で展示しています。また、常設展示室には廣澤安任にまつわる資料を展示し、隣接するシアタールームでは、三沢市観光協会が製作した約15分の映像『新島八重と斗南』から新島八重などの生涯の軌跡を知ることができます。その他にも、明治の後期から昭和初期のポストカードやアルバム写真を一般初公開するなど、これまで同施設を訪れた人も新たな発見ができる、盛り沢山な内容となっています。

 

この日、特別企画展オープンの前に行われたセレモニーには、関係者など約50人が出席。公務のため出席できなかった種市市長に代わり、大澤経済部長が「会津藩や斗南藩、そこで活躍した廣澤安任にも関心が寄せられているこの機会に開催した特別企画展は、これらの歴史や業績を広く市内外に認識していただけるものになっていると考えています。これが足掛かりとなり、この施設や歴史などをより多くの人々に関心を持っていただけるものに発展していくことを期待しています」と市長の言葉を伝えました。その後、主催者・来賓によるテープカットが行われ、出席者らによって祝福されながらオープンしたこの特別企画展は、9月29日まで開催される予定です。

 

三沢市先人記念館ホームページ