野菜収穫に搾乳体験。農畜産の魅力をギュッと集めた農場の祭り

8月4日、『ファームフェスタin斗南』が開催されました。

 

食と農の大切さを伝え農畜産業への理解を深めてもらうことを目的に、かつては『牛(べご)じゃがまつり』『畜産まつり』として開催されていたこのイベントは、平成20年から名称新たに斗南藩記念観光村で開催され続け、今回で6回目。普段なかなか農業に触れることの少ない人々に、広大な会場の自然の中で、市北部を中心とした農家の人々が野菜収穫や搾乳などの体験を提供し、牛乳の試飲やバーベキューで農畜産物の魅力を伝えました。さらに、市内などから酪農家と42頭の乳牛が集まり、日頃酪愛情込めて大切に育てた乳牛と育成技術を競い高め合う畜産共進会を併催。夏休み期間中ということもあって、子どもを連れた多くの人々が会場を訪れ、農場の祭りを楽しみました。

 

夏らしい暑さの中、特設ステージでオープニングを飾ったのは、地元のふれあい保育園園児たち。保護者や来賓、来場者が見守る中、可愛らしい踊りで会場を和ませました。続いて行われた開会式では、主催者を代表して種市市長とおいらせ農協の千葉代表理事組合長があいさつ。種市市長は開催・運営に協力する関係団体や地元町内会に感謝しながら、「このまつりは、子どもにとって農業体験ができる貴重な機会。ゆっくりと楽しんでいってください」と来場者を歓迎。千葉代表理事組合長も、まつりの意義を伝えながら「畜産業を取り巻く環境は厳しさを増しているが、畜産農家の皆さんと英知を結集し、この難局を乗り越えたい。消費者が求める安心安全な農畜産物の生産に努めていきます」とその想いを伝えると、根井神楽保存会が長年受け継がれてきた伝統の神楽舞を奉納しました。その後、会場では各種イベントが開催。北部農家を中心に活動するボランティア団体『やるべ~会』が育てた大根・人参の生きた姿に驚きながら収穫を楽しんだ子どもたちは、乳牛の巨体に驚きながらおそるおそる初めての乳搾りを体験。家族でフラダンスや音楽ライブとバーベキューを堪能する来場者に、福島県会津若松市からやってきた会津藩鉄砲隊が火縄銃や大筒を使った砲術を披露しました。