日本古来の盆踊りで日米交流! 北部の人々が、自ら地域の活性化を目指す

8月15日、道の駅みさわ 斗南藩記念観光村で『日米交流 となみ盆踊り大会』が開催されました。

 

もともと、谷地頭地区の人々と産直友の会、ボランティア団体の『やるべ~会』が4年前から力を合わせて開催していた道の駅の盆踊り大会。そこへ市北部地域の活性化を目指す北三沢地区コミュニティ活性化協議会が加わり、13町内から集まる大規模な盆踊り大会を開催することとなりました。さらに、閉鎖的になりつつあるコミュニティー活動の幅を広げるために米軍三沢基地内で活動するフラダンスチームを招待し、1月に開催した子ども交流会に続く日米交流を図ったものです。この日のために、前々から実行委員会を立ち上げ、楽しい盆踊りになるにはどうしたらいいか自ら考え準備してきた北部地域の人々。くれ馬ぱ~く前に特設のやぐらを組み、提灯や半纏、カラオケやバーベキューを準備して地域内外から訪れる人を歓迎しました。

 

夕方から始まった催しの口火を切ったのは、やぐらの上でのカラオケ大会。最初は少なかった参加者も、時間が経つにつれてリクエストが間に合わないほど増え、ついに米軍基地内フラダンスチームも参戦。美しい歌声で日米交流を果たします。また、やぐらのまわりでは、地域企業から協賛を受けたバーベキューを、来場した誰にでも無料で提供。食と会話で一気に盛り上がる会場。そうしているうちに辺りは薄暗くなり、いよいよメインイベントが登場です。米軍三沢基地内で活動するフラダンスチーム・ミサワアイランドによる踊りが披露されると、そのお返しとばかりに、地域の人々がやぐらを囲み、盆踊りをスタート。100人以上が作る踊りの輪にフラダンスのメンバーも半纏を着て加わり、三沢音頭を地元のお母さんやお父さんに教えてもらいながら、楽しそうに踊りの交流を果たしました。

 

過疎化が進む北三沢地域で始まった、この昔ながらで新たな取り組みには、この日400人を超える人々が参加。北三沢地区コミュニティ活性化協議会の会長で盆踊り大会の副実行委員長でもある織笠幸子さんは「過疎化が進む北部地域ではありますが、自分が生まれたところを『自然がたくさんですごくいいところなんだよ』って子どもたちに伝えられるように、こういった楽しい催しをして、地域を盛り上げていきたいと思います」と、その想いを話していました。