私たちを守る航空自衛隊。 航空機や装備品の数々からその活動を知る

 

9月15日、三沢基地航空祭が開催されました。

 

航空自衛隊への理解を深めてもらうための広報活動として、三沢基地を開放し、さまざまな航空機や装備品の展示、飛行展示などを行う航空祭。航空自衛隊三沢基地と米軍三沢基地、三沢市防衛協会が共催するこの一大イベントに、今年も全国各地から約8万人が訪れました。前日の快晴と打って変わり、この日はあいにくの雨空。それでも航空自衛隊員らはF2戦闘機の飛行やUH60J救難ヘリによる捜索救難活動、迫力のVADS模擬射撃などを披露。また、エプロン地区と呼ばれる広い会場内に展示した戦闘機や大型輸送機、ヘリコプターなどの航空機、装甲車や消防車両、東日本大震災で使用された災害派遣器材などでその活動を伝えました。一部の航空機や車両、装備品は隊員の誘導によって搭乗したり手に持ったりすることができ、普段できない体験に興奮と喜びの声をあげる来場者たち。展示や隊員たちと記念撮影したり、握手を交わすなどして、たくさんの思い出を作っていました。

航空祭の数あるプログラムの中でも、アクロバット飛行部隊「ブルーインパルス」の飛行ショーは大きな目玉の一つ。全国からファンが集まるダイナミックな曲芸飛行が三沢基地航空祭に2年ぶりの登場ということで、多くの人々が心待ちにしていました。しかし、天候は午後になってさらに悪化。ブルーインパルスの機体前で雨をしのぎながら待っていた来場者の願いかなわず、飛行ショーは中止となってしまいました。それでも、航空自衛隊員たちは激しさを増して降る雨を意に介さず威風堂々とブルーインパルスに搭乗し、せめてもと白煙を上げながら滑走する期待の姿を披露しました。悪天候のため、存分な航空祭とはなりませんでしたが、航空自衛隊をはじめとする関係者の「活動を知ってほしい」「楽しんでほしい」という思いはきっと伝わったことでしょう。