大空を飛ぶことへの憧れと可能性を感じた1日

 

10月6日、三沢市平畑の『湖の見える草原』で、第4回となる『大空のまち みさわスカイフェスタ』が開催されました。

 

三沢市の淋代海岸を発進し、世界初の太平洋無着陸横断飛行を成し遂げたミス・ビードル号。その偉業は、着陸地であるワシントン州ウェナッチバレーとの姉妹都市交流だけでなく、航空基地などとともに「大空のまち」という特色を三沢にもたらしました。市内で地域に縁の深い航空機や科学技術を伝える青森県立三沢航空科学館の指定管理者・NPO法人テイクオフみさわは、ミス・ビードル号の偉業を伝えながら子どもたちの「大空への夢」や「科学する心」を育もうと、多くの関係団体の協力を得ながらこのフェスティバルを開催しています。

 

フェスティバルの内容は、バルサ材や紙を使った飛行機による『ミス・ビードルカップとべとべコンテスト』と、ゴム動力のライトプレーンによる『模型飛行機大会』の長年続く2大会が中心。約480人の参加者は、手作りした自慢の飛行機でそれぞれの大会・部門にエントリーし、滞空時間を競いました。翼の角度や飛ばし方で滞空時間が大きく変わる紙飛行機。子どもたちは、父親やテイクオフみさわスタッフから調整の仕方を教わりながら何度も挑戦し、大空を舞う飛行機を追って草原を駆け回っていました。中には上昇気流に乗ってはるか上空まで昇り、何十分も旋回飛行を続け、降りてこない飛行機も。飛行機の可能性は長年参加するスタッフすら驚かせていました。

また、今回初めてパラグライダーとハングライダーのフライト体験を開催。この日は風が弱かったため、パラグライダーでは帆に風を受けるまで体験者とスタッフは草原を全力で疾走。帆が開くと、体験者の体はふわりと宙に浮き、その感覚と空からの眺めに驚きと興奮の笑みを浮かべていました。秋空のもと、紙飛行機やパラグライダーを体験した参加者たちは、大空を飛ぶことへの可能性や憧れを改めて感じたことでしょう。