自分を認めてくれる大切な人との対等な関係が、介護にも生きる

 

10月26日、三沢市総合社会福祉センターで、男女共同参画講座『男の介護を考える』が開催されました。

 

三沢市では男女共同参画社会推進のために、男女それぞれが能力や個性を発揮できるよう各種講座やセミナーを開催しており、今回の講座も、男女共に介護へと携わることでお互いの負担を理解し、支え合ってほしいと開催されたもの。その根底には、男女共同参画社会をごく自然な生活の一部として感じ、さらに充実した生活を過ごすための一助にしてほしいという願いが込められています。この日、幅広い年代の男女26人が参加。講師を務めた中央大学法学部の広岡守穂教授は、自らの結婚生活や、義理の兄夫婦と一緒にしてきた義母の介護経験などをもとに、その中で得た考えや感じた想いを伝えました。

 

結婚してから5人の子をもうけ、子育てを主に妻に託し、仕事を続けてきた広岡氏。社会への関わりを求めて感情があふれる妻の姿に、ある日、妻の『自分探し』を支え、応援する気持ちが必要だったことに気付いたと言います。さらに、この気持ちが介護における夫の姿勢に影響すると続け、「人間には、自分を認めてくれる人が必要。その人との関係があれば介護もうまくできる。その関係を作るために大事なことは、互いに対等であることです」と、人間関係の大切さを説いていました。