地道に、しかし確実に自転車盗難を減らしている地域の活動

 

10月22日、古間木駐在所連絡協議会が、青い森鉄道三沢駅前における今年最後の街頭活動を行いました。

 

電車で通学する学生を中心に、多くの人々が利用する三沢駅の駐輪場。しかし、以前から相次ぐ自転車の盗難に、「自分の地域は自分で守る」と地元20町内会が立ち上がり、三沢警察署、防犯協会古間木支部、管内小中学校の協力を得て、古間木駐在所連絡協議会を結成し、さまざまな防犯活動を行ってきました。その中心ともいえるのが、この『ツーロック運動』。『ツーロック』とは、自転車に一般的に備え付けている鍵にもう一つ鍵を加え、前輪と後輪の両方を施錠することによって盗難率を低下させることで、同会ではこの推進を利用者に呼び掛けています。雪解けの4月から10月までの毎月1回、朝の登校時間に合わせて三沢駅の東西口に集まった会員たちは、駐輪場利用者に盗難予防を呼び掛けながらワイヤーロックを配布。この日も三沢警察署員を合せて約20人が集まり、「おはようございます。鍵を2つ掛けていますか? 自転車の盗難に気を付けてね」など、利用者と言葉を交わしながら今年最後の活動を行いました。

 

三沢警察署によれば、三沢駅周辺における自転車盗難は確実に減っているとのこと。さらには、この効果に注目した近隣自治体にも取り組みが広がりつつあるとのことです。この日、会員や署員とともに活動した三沢警察署の安達署長は、会員らの1年間の地道な活動に感謝し、また来年元気に活動できることを期待して労いの言葉を掛けていました。