自分の本当に好きな職業に就くことの幸せを伝える

 

10月22日、三沢市公会堂を会場に、『仕事に学び、人に学ぶ、ゆめ実現推進事業』が実施されました。

 

三沢市内の小学校に通う全6年生、426人を対象に行うこの事業は、事前に児童から得たアンケート結果に基づく『将来夢見る職業』について、地域で実際にその職業に就く、あるいは就いていた講師から、夢を実現するために必要なことを学ぶ課外授業。子どもたちを学校と家庭だけではなく地域全体で育てるとともに、子どもたちが自分の将来像を自ら考えることで、日々の学習に目的と意欲を持って臨むようになってほしいと、市教育委員会によって毎年実施されているものです。今回、行われたのは、キャビンアテンダントや大工、デザイナーや消防士など15の職業についての講演。現在または以前、その職業で活躍していた地域の人々がボランティアで講師を務め、職業に就いていたからこそ伝えられる仕事の意義や苦労、達成感、そしてその職業に就くために必要な知識や技能などを伝えました。

その中の一人。夢の職業『調理師』について、パン作りを目指したきっかけや多忙な下積み時代など、自身の経験を伝えたカフェマティエールイケザキの池崎オーナーシェフ。朝早くから夜遅くまで、倒れるほどパン作りに没頭し、それでも「苦労はありませんでした。パンを作ることが楽しかった」という氏の想いを聞いた児童たちは、仕事へ熱意や費やした努力を感じたことでしょう。講演の最後、氏のカップケーキを食べて笑顔を見せた児童たちに「その笑顔が見たくてパンを作っています。1番最初のお客さんの笑顔は絶対に忘れません。今でもやる気の源です」と話し、自分の好きな職業に就くことの幸せを伝えました。