高齢者事故増加の現状を知り、今後の防止につなげる

▲反射材着用を勧める、三沢警察署の荒町係長

11月12日、高齢者交通安全教室が、三沢市総合社会福祉センターで行われました。

 

高齢化する現代社会では、身体機能や注意力の衰えた高齢者が被害者、加害者となる交通事故は以前にも増して多発。地域の高齢者の交通事故を防ぐため、三沢市と三沢交通安全協会では毎年、この交通安全教室を開いており、今年も三沢市老人クラブ連合会から65人が参加しました。

 

講師を務めた三沢警察署交通課の荒町係長が、全国と青森県全体、三沢警察署管内(三沢市・おいらせ町)の交通事故件数を伝え、「青森県内での事故被害者、加害者計39人のうち約7割にあたる28人が高齢者です」と説明すると、驚きの声を上げる参加者たち。また高齢者被害事故の多くが、反射材を身に付けていれば防ぐことのできた夜間の歩行・横断中の事故であったことから反射材着用を強く勧めるとともに、交通ルールの順守を改めて呼び掛けました。参加者はうなずきながら真剣に耳を傾け、自身も交通事故に関わるかもしれないという危険への意識を高めていたようでした。

 

最後には、三沢市交通安全母の会が反射材の効果をデモンストレーションで実証。洋服だけでなく傘やかばんなど持ち歩く物にも反射材を付けることで一層効果が上がることなどを教えながら参加者全員に反射材を配りました。