活動を振り返り、課題を見つめ直すこと。そして、つながること。

 

 

12月14日、三沢市総合社会福祉センターで、市民活動推進講座が開催されました。

 

近年、地域には、行政だけでは解決困難な多種多様の課題が増加。市民やNPO、企業、行政などがそれぞれの役割を担い、力を合わせる『協働』の手法が全国のまちづくりに取り入れられています。三沢市でも『協働のまちづくり』を推進するため、これまでにさまざまな講座やフォーラムを開催。今回は「地域で非営利活動を行うNPO団体が活動を持続するためには何が必要か」を考える講座を開催し、NPO法人として市内で現在活動する、あるいは今後活動することを目指している13人が参加しました。

講師を務めた仮認定特定非営利活動法人あおもりNPOサポートセンターの常務理事兼事務局長、三澤章氏は冒頭で、NPO活動を継続し、目標を達成するために必要な「見通す力」や「伝える力」など『15の力』、そしてNPOの目的やあるべき姿を説明。また「振り返りはできていますか」と参加者に問いかけ、自らの活動を振り返り、課題を抽出し、解決策を考えることの大切さを伝えました。講演後、所属団体の区別なく3グループに分かれた参加者は、実際に活動を振り返るワークショップを体験。課題や活動における悩みを付せん紙に書き出し、意見を交わしながら整理し、さらには解決策や具体的な解決方法を考えました。所属する団体の目的や活動内容が異なれば視点や考え方も異なるもの。三澤氏が「自分と違う意見があることを楽しんでください」と話した通り、参加者は時間を忘れるほど活発に意見を交わしていました。この団体の垣根を越えたつながりをつくることも本講演会の狙いの一つ。熱心に話し合う参加者に三澤氏は、「活動を継続するためには行動を起こすこと、そして仲間が必要です。どんなNPO法人も1団体だけでは目的を達成できません。他の団体とつながっていくこと、他の意見を聴くことが大事です」と伝えていました。