農業と生物、共生をめざして

「仏沼の環境を考える」の様子1月23日、先人記念館において、「仏沼の環境を考える」セミナーが開催されました。
 

 これは、ラムサール条約湿地である仏沼周辺の生き物と農林水産業との持続可能な共存をテーマにした勉強会で、講師が発表する実践事例をもとに、この日集まった仏沼周辺の農業関係者や関係団体の代表者ら約50人が生物と農業の共生について考えました。

 宮城県で農業と環境の共生を目指す団体「ナマズのがっこう」の事務局長を務める三塚氏は、水田に住む生物が移動できる魚道をつくることによって生物と農業が共生している事例について発表し、生態系の調査の必要性や無農薬・無化学肥料栽培の取組を消化しながら、農家と行政、有識者や関係団体の連携・情報交換が必要と話しました。

 また、蕪栗グリーンファームの斉藤氏は、有機栽培の「ふゆみずたんぼ」実践者として、栽培が軌道に乗るまでの過去の経験をもとに、生産者と行政、有識者との関わり合いの重要性について話しました。

 貴重な自然環境と自らの生活のどちらも守っていける、そんな共生の道をめざしたいですね。