地域に貢献する会計人を目指して。夢のプロジェクトへの熱意を伝え、理解求める

 

2月11日、青森県立三沢商業高等学校で、高崎商科大学Haul-A(ホール エー)プロジェクトの講習会と保護者説明会が開催されました。

 

商業教育の充実・発展と地域社会活性化への貢献を使命とする高崎商科大学が全国の商業高校24校と協定を結ぶこの高大連携プロジェクトは、地域社会で活躍する職業会計人(税理士や公認会計士、企業会計人など)を育てる最短プログラム。希望する商科高校生が無料で参加でき、高校3年までに日商簿記検定1級合格を目指します。そのために、高崎商科大学では優れたシステムやコンテンツ、講師、同大学での夏合宿(交通・受講費無料)など充実した教育環境を提供。さらに検定で優秀な成績を収めた参加者は、高崎商科大学での授業料および税理士・公認会計士合格プログラム受講費の免除といった優遇を受けることもできます。

昨年、北海道・東北地区で最初に協定を締結した三沢商業高校では、2年目となる今年、1・2年生の生徒16人が参加を希望。うち14人の参加生徒と保護者に、この日、同校と高崎大学関係者によるプロジェクトの説明会が設けられました。高崎商科大学からの説明に先立ち、あいさつした三沢商業高校の山口校長。「生徒だけではなく、学校と保護者、講師の先生方がスクラムを組んで、子どもたちの夢実現のために頑張っていきたい。このプロジェクトを通じて、人間力と倫理観を兼ね備え、国際的に活躍できるビジネスリーダーになっていただきたい」と話し、熱意を伝えるとともに取り組みに対する家庭の理解や支援を求めました。続いて、これから指導にあたる高崎商科大学PCDサポート室室長で公認会計士、税理士・公認会計士を目指す上での第一人者とも言われる小島氏が、プロジェクトの必要性や魅力とともに具体的なカリキュラムを説明。充実した日本最高レベルの教育環境。しかし、毎日3時間を超える簿記の勉強をはじめ、段階的に課されるテスト、集中合宿など、今年11月の日商簿記検定1級合格への道のりは厳しく険しいものであることを率直に話し、「1級合格を目指すだけではなく人間力を磨いてほしい。子どもたちは大変な思いをするが、地域を活性化できるような、地域に貢献できるような人材を育てたい」と、プロジェクトに懸ける熱く真剣な想いを伝えました。

 

真っ直ぐな眼差しで小島氏の説明を聞いた参加生徒と保護者たち。生徒の一人、日商簿記2級を持つ2年生の起田佳苗さんは「地域社会に役立つ人材になりたいです。大変だとは思いますが、将来、銀行員になって立派に働くために今一つずつクリアしていきたい」とのこと。また、同じく日商簿記2級で簿記部2年生、佐々木彩花さんの夢は公認会計士。「Haul-Aプロジェクトは自分にとってすごくいいチャンス。毎日3時間勉強するのは自分にとってはすごい負担だけどそこを乗り越えて、11月に日商1級を取って将来日本に貢献できる公認会計士になりたいので頑張ります」と意気込みを話していました。