花に華を添えて。地元三沢で磨いた花卉装飾の技が全国2位の栄誉に輝く

 

2月24日、三沢市中央町の生花店『花園館』の店長、苫米地博氏らが市長室を訪れ、第34回 全日本花卉装飾技術選抜選手権において氏の作品が金賞・農林水産大臣賞を受賞したことを種市市長に報告しました。

 

全国で日々精進するフローリストが競い合うことで生花店の技術の高さや繊細さを広く周知し、花文化の普及発展とさらなる技術向上を目指して日本生花協会が毎年開催する全日本花卉装飾技術選抜選手権。出場するためには、各都道府県大会で上位成績を収めた代表選手が出場する地方ブロック大会で、上位3位までに入賞しなければなりません。今回、苫米地氏は東北大会で2位となり、1月23日に福島県で開催された全国大会に初出場。課題テーマ『つなげる』をもとに練習を重ね、本戦ではテーブルデコレーションと花束の各1点ずつ作品を制作しました。その作品に氏が込めたのは『出会い』。顔を合わせたり会話をしているようなストーリー性を持たせ、花を使って自らが好むスタイルで表現したとのことです。全国から集まった代表者が争う本戦は、まさに日本一を決める大舞台。そのレベルの高さを感じながら、自身の作品に確かな手応えを感じていたという苫米地氏は、上位4位までに贈られる金賞、さらに2位となる農林水産大臣賞を見事受賞しました。

東京で学んだ花卉装飾の技術や経験をもとに、地元三沢で店を営みながら研鑽を積んできた苫米地氏。大会に挑戦しながら磨いてきた技術は、今や生花店組合の県技術指導部委員長を務めるほど。まだあまり盛んではない県内における花卉装飾の現状を憂いながら「自然がいっぱいあるところだからこそのきれいさは東京にも負けていない。これからは(地方から)発信していければ」と、花にかける熱意、さらなる目標を種市市長に語ってました。