漁民研修・厚生施設移転工事の無事完了を願う

2月28日、三沢市漁民研修・厚生施設の高台移転整備工事の本格的な着工を前に、新設予定地で安全祈願祭が行われました。

 

市漁業の中心である三沢漁港は、平成23年に発生した東日本大震災の大津波で被災。ほぼ全ての建物が全半壊するなど壊滅的な被害を受けました。その後、漁業関係者や漁協組合員、その他多くの人々の協力を受け、約半年間の復旧工事を経て漁港の水揚げ機能は回復。さらに漁船巻き上げ施設や漁具倉庫など、現在までに漁港施設の約9割が復旧しました。しかし、漁業者が漁業や経営の知識・技術習得する漁民研修施設と他港から来た漁業者向けの漁民厚生施設は未だ復旧しておらず、研修施設の1階に事務所を置いていた市漁協は震災以来、同施設の2階で業務を続けています。震災の翌年、市は再び津波被害を受けないよう高台へ、海産物や加工品の直売所を併せた施設の移転整備事業に着手。国道338号線沿いの三川目小学校南側、三川目4丁目地内を移転先として、復興庁の補助を受け、整備することとなりました。

工事の安全無事な完了を願うこの日の祈願祭では、市漁協や関係機関、施行業者の代表者ら出席のもと、鍬入れなどの神事が執り行われました。その後、施主である種市市長はさらなる水産業の活性化と、直売所という新たな観光資源の発展に期待を寄せあいさつ。また施行業者を代表して(株)小坂工務店の小坂代表取締役が「皆さんの期待に応えられるよう、全社で力を合わせて工事に取り組んでいきます」と決意を新たにしていました。

三沢市漁民研修施設等復興整備工事
  • 工期: 平成26年2月1日 ~ 9月30日
  • 構造規模

  三沢市漁民研修施設

   鉄筋コンクリート造 地上2階建て
   建築面積 856.51平方メートル

   延床面積 1,300.03平方メートル

 

  三沢市漁民厚生施設

   木造平屋建て 

   建築・延床面積 198.74平方メートル

 

  • 施行

  三沢市漁民研修施設

  (設計・監理): (株) 青建設計

  (建築工事): (株) 小坂工務店
  (電気設備工事): 南電気工事 (株)

  (機械設備工事): (有) 田中水道工業所

 

  三沢市漁民厚生施設

  (設計・監理): (有) 高村設計 

  (建築工事): (有) 林崎工務店
  (電気設備工事): 南電気工事 (株)

  (機械設備工事): (有) 田中水道工業所