料理から貝むきまで、ほっき貝の魅力を味わい尽くす1日

3月16日、三沢漁港の特設会場で『三沢ほっきまつり』が開催されました。

 

多くの人々が尽力し、東日本大震災で受けた被害の約9割を復旧させた三沢漁港。その震災が起こったのは、3年前の同イベント前日でした。当時の状況、そしてこれまで歩んできた苦難の道のりに思いをはせ、オープニングセレモニーで協力してくれた全ての人々に感謝する三沢市漁協の門上代表理事組合長。「三沢は日本一といってもいいほっきの宝庫。そのおいしさを知ってほしい」と集まった多くの来場者に呼び掛けました。続いて、種市市長や来賓・関係者が来場者を前に、開催を祝いテープカット。当時、ほっきまつりで出演するために準備し、多くの施設や漁具とともに流されてしまった三川目小学校の海鳴り太鼓が、復興への思いを込める同校児童によって力強く演奏され、『三沢ほっきまつり』は始まりました。

天気はあいにくの雪。それでも開催時間前から、多くの人々がほっき貝の購入や無料試食を楽しみに集まり、会場の外まで伸びた長蛇の列は関係者も驚くほどの長さ。市漁協によってこの日のために準備された約9トンのほっき貝は飛ぶように売れ、販売するだけでなく貝むきサービスも行う漁師たちは休む暇なく大忙し。また、炭火で焼かれたほっき貝の無料試食コーナーも大人気で、列が途切れることはありませんでした。炭火で焼かれたほっき貝は、海水の塩による味付けのみ。漁師が「家庭やお店では味わえない」とまで語る、貝の旨み引き出す絶妙の味に、老若男女、外国人まで思わず笑顔を見せていました。その他にも、会場では漁協や農協などが地元特産品を使った各種料理を提供し、三沢商業高校ラグビー部23人も売り子や募金活動に参加。市内外から訪れた多くの人々に、ほっき貝や三沢の魅力を伝えようと力を尽くしていました。そして、宴もたけなわ、1分間に何個のほっき貝をむくことができるかを競う『ほっきムキムキ大会』には市内外から老若男女60人が参加。貝むき初体験の参加者も熟練の漁師から手ほどきを受けて、挑みます。しかし見るのと実際にむくのは大違い。中には一つもむけずに思わず笑ってしまう参加者も。炭火焼や各種調理されたほっき貝料理、そのおいしさから貝むきまで『ほっき貝』を堪能する1日となりました。