伐採木を再利用しての植菌体験で、なめこ発生の仕組みなどを知る

3月15日、墓地公園管理事務所で、きのこ植菌体験会が開催されました。

 

市内公園の維持管理を行いながら緑化思想の普及啓発のため、さまざまなイベントを企画・実施している (一財) 三沢市公園緑化公社。日頃の環境整備業務で発生する伐採木を再利用しながら、きのこがどのようにしてできるのか、自然の働きに対する関心を地域住民に深めてもらおうと、この体験会を2年前から続けています。植菌体験だけでなく講師の講話からいろいろ学べ、さらには植菌した原木を持ち帰りうまくいけばいずれ収穫も楽しめることから参加者の好評を得ており、いつも定員以上の申し込みがある人気ぶりとのことです。今回使用したのは、比較的人工栽培が簡単と言われているなめこの菌で、始めに、講師の上北地域県民局林業振興課職員から植菌手順や栽培の方法、きのこの栄養素や生活習慣病の予防効果などを教わった20人の参加者は、その後4グループに分かれて植菌開始。男性が原木への穴あけ、そこへ3センチほどの種菌を女性が植え付けといった調子で役割分担し、収穫を期待する者同士会話を弾ませながら作業を行っていました。適正な場所に置き順調に菌を繁殖させられれば、来秋には収穫できるとのことで、植菌後の管理の説明に真剣に耳を傾けていた参加者の1人、川端芙代 (ふよ) さんは「なんとしても収穫して、なめこのみそ汁やなます、つくだ煮とかいろいろ作りたいです」と目標を話していました。