たくさんの日米ボランティアが親子で参加。三沢漁港をきれいに

4月12日、晴天に恵まれたこの日、米軍三沢基地第35施設隊員とその家族ら約350人、三沢市漁業協同組合の職員・組合員ら約150人の合計約500人のボランティアが三沢漁港の清掃活動を行いました。

 

 地球環境を考えるグリーンデー・アースデーの一環として毎年行われてる日米合同の三沢漁港清掃も、今回で16回目。漁港や海辺のごみ拾いを通して環境を考えると同時に、日米のボランティア同士が協力することでお互いの理解を深めようと企画されているこの取り組みに、今年も大勢のボランティアが参加しました。

 参加者たちは三沢漁港内を端から端まで清掃。風が強く拾ったごみが飛ばされそうになりながらも、建物の影や海辺にたまったごみを仲間たちと協力して拾い集めていました。いつも漁港で働いている人たちも、日頃は何気なく見過ごしていた場所に空き缶やたばこの吸い殻、流木やちぎれたロープなどいろいろなごみが散らばっていることに驚いた様子。

 地元漁師の家族として毎年子どもと一緒に参加しているという、立花ひとみさんは「アメリカ人の方が毎年参加してもらってうれしい。今日も漁師の力だけではここまでできなかった。毎年活動して思いますが、こんなにゴミが多いとは思わなかった。これからは三沢漁港がゴミがないきれいな港になって欲しい。」と、たくさんの米軍ボランティアに感謝と三沢漁港への愛着を伝えてくれました。

 米軍に勤める佐々木一さん(54)によると、この活動は米軍内のボランティアグループがスタッフとして運営しており、1月前から参加者を募集して、中には仕事の休みを取って参加している人もいるとのこと。米軍人たちの三沢と海を大切に思っている気持ちが伝わってくるようです。

 

 9時半から始まり2時間ほどかけて拾われたごみは全部で約3.4トン。今年集まったごみが来年は少しでも減り、三沢漁港がきれいな漁港となるよう日米の参加者共に心から願っていました。