アートと遊びの空間を楽しみ、三上博史氏の朗読ライブが多くの人々を魅了

 

5月3日から5日までの3日間にわたり、三沢市寺山修司記念館で『寺山修司記念館フェスティバル2014春』が開催されました。

 

大型連休でもあり、天候に恵まれた期間中、市内外から多くの人々が同館を訪問。館内で開催中の企画展『競馬場で会おう』はもちろん、屋外で行われた多くの催しを楽しみました。まず3日間開催し続け、子どもたちの興味を引き付けて離さなかったのは、造形作家simizzy(シミージー)が多目的広場に生み出したアートと遊びの空間『ムシムシコロコロ・パークJr.』。温かみのある木で作られた遊具や自由に作品を作れる工作スペースは、子どもと親が対等になって遊べるものばかり。中でも、20メートルのチューブにカラーボールを詰め、空気を圧縮して空中に打ち出す新作(名称未定)は大人気で、子どもたちはボールをキャッチしようと大はしゃぎでした。そんな子どもから大人までが安全に体験を楽しめるようサポートしたのが県立三沢高等学校の生徒たち。今回は全日制に加え、定時制の生徒もボランティアで参加し、自分たちも楽しみながら貴重な経験を得ていました。

また、4日の修司忌には、館周辺の寺山修司顕彰文学碑前で献花や青森大学生による朗読を実施。さらに同日、同館屋外ステージで、俳優の三上博史氏が開催中の企画展にちなみ、寺山修司の競馬エッセイなどを朗読しました。ミュージシャンのエミ・エレオノーラさん奏でるBGMの中で、三上氏が表現力豊かに朗読する寺山修司の言葉は、集まった多くの人々を魅了。終盤には歌も披露した三上氏は、寺山修司との思い出を振り返りながらエピソードやその想いも観客たちに伝えていました。