「心の中の大切な場所」ふるさとを題材に、美しい音色で音楽の楽しさ伝える

 

5月24日、三沢市公会堂 大ホールで、クレールウインドオーケストラの定期演奏会が開催されました。

 

上十三地域を中心に、周辺市町村の奏者約60人で活動する楽団『クレールウインドオーケストラ』。団員は、社会人や学生、主婦などさまざまで、毎週日曜の夜に集まっては練習を重ね、三沢市民文化祭や成人式を始めとする多くのイベントで地域の人々に音楽の楽しさを伝えています。この演奏会は、同楽団が日頃の練習の成果を披露する、年に一度の定期コンサート。今年で発足から16年目を迎え、同楽団の指揮者を長年にわたり務めた外和氏が勇退。新たに就任した秋元辰一氏が指揮棒を振るう、最初の演奏会となりました。3部構成の第1部では『吹奏楽オリジナルステージ』として「♪ジョイフル・ポケット~私の大事なおもちゃ箱~」など3曲を演奏。続く第2部『まつり』には、世界の祭りにちなんだ2曲を披露しました。休憩を挟み最後の第3部、団員は団の名前が入ったTシャツに着替えると、司会の中島美華さんも地元の作業服に扮装。田舎のお母さんになり切った中島さんのナレーションに導かれ、『ふるさと』をテーマとした、三沢の空や仏沼の鳥、海などに関わる曲を演奏しました。その中では東日本大震災にも触れ、「忘れなければ復興の道筋は続きます」と「♪花は咲く」を合唱。「心の中にある大切な場所。あなたの『ふるさと』はどこですか?」と客席へ問いかけました。予定されていた全ての演奏を終えた楽団には、大きな拍手が贈られ、それは次第にアンコールの拍手へ。観客の期待に応え、「♪ビッグバンドショーケース」を演奏した団員たちは、大きな拍手と歓声に包まれていました。