子どもが『社会の中で生きる力』を育むための教育を目指して

 

7月30日、『あおもりで「生きる・働く」を学ぶキャリア教育実践セミナー』が、三沢市総合社会福祉センターにおいて開催されました。

 

企業や地域の人が講師となり、子どもに仕事の内容や面白さなどを伝えるキャリア教育。そのキャリア教育への理解を深めようと、上北地区の学校関係者と県立三沢航空科学館がセミナーを主催し、企業や教育関係者ら約30人が参加。専門家による講演と、キャリア教育の授業を企画するワークショップを行いました。

講演では、ハリウコミュニケーションズ株式会社代表取締役の針生英一氏が、近年、社会や他者にうまく適応できない若者が増えていることを指摘。キャリア教育を通して子どもたちが人との多様な関わりを持ち、自分の生き方を見つめることの重要性を伝えると、参加者は大きくうなずき、キャリア教育の意義や有効性を学んでいました。

続いて4つのグループに分かれた参加者は、それぞれ、道路、航空科学館、化学、食育をテーマとして、三沢らしいキャリア教育の授業について議論。アイデアを付せんに書き出しながら話し合い、まとめた授業案を発表しました。参加者がそれぞれの知識や経験を生かし、仕事の苦労や魅力を分かりやすく伝えようと随所に工夫を凝らした授業案。そのうちいくつかは、正式なキャリア教育プログラムとするため、企業と学校のニーズに合わせて修正を加え来年1月頃に航空科学館で公表する予定とのことです。