東日本大震災の記憶を、画像と「子どもたちの言葉」で後世へ伝える

 

9月1日、三沢東ロータリークラブの林光利会長と木滝光彦氏、田中正吉氏が市長室を訪問。同クラブの創立30周年記念事業として東日本大震災の記憶伝える文集を制作したことを種市市長に報告し、市と市教育委員会へ寄贈しました。

 

現在33人の会員で組織する三沢東ロータリークラブが設立したのは昭和60年。思いやりや助け合いの心を持ち、自己研鑚に努めながら明るく豊かな社会実現のため、これまで長きにわたりさまざまな奉仕活動を行ってきました。そして創立30周年を迎えた今年、市の防災対策・防災教育の一助となるべく東日本大震災の記憶をテーマにした文集の制作を計画。市や市教育委員会、市内小中学校に協力を仰ぎ、被災した直後や復旧中の画像、子どもたちが感じた想いなどを綴った文集が完成しました。

A4版75ページの文集の表紙には、「東日本大震災の記憶を後世に伝えたい」という同クラブの気持ちがこもった『伝』の文字。中には被災当時の様子を伝える32枚の画像と、「震災の記憶」「震災から学んだこと」「私たちがこれからできること」をテーマに市内全小中学校から各2人ずつが書いた作文、計54作品が掲載されています。この文集の発行部数は300部。同クラブ員と作文を掲載した子どもたちに配るほか、市内全小中学校や銀行、公共施設などに設置される予定とのことです。この日、完成報告と寄贈を兼ねて訪問した同クラブの林会長が「教育の一環として、この文集が生きることを期待します。幅広く多くの方に読んでいただきたい」と文集を手渡すと、種市市長は感嘆。「これは後世へと残るもの。(子どもたちの)生の声を残すことは大事です」と、文集の重要性を噛みしめながら感謝の想いを伝えていました。