市内農家にホームステイしながら農業の大変さ、楽しさを感じた修学旅行

 

9月5日から7日までの3日間にわたり、初芝富田林高校(大阪府)の2学年生徒69人と坂本校長、引率教諭の一行が、農業体験修学旅行として三沢市を訪問。市内農家にホームステイしながら農作業などを体験しました。

 同校では「雄大な自然に触れ、農作業など体験と人的交流から生徒たちに何かを得てほしい」と、平成8年以来19年、毎年欠かさず三沢市を訪問。また、三沢市でも農家やおいらせ農協、みさわ味彩の会などでグリーンツーリズム推進協議会(農業体験修学旅行受入実行委員会)を結成し、忙しい農作業の合間を縫いながら協力。ホームステイや農作業体験の提供、市内外施設を案内するなど、受け入れを続けています。9月5日、屋内ゲートボール場で行われた入村式では、種市市長と三沢市グリーンツーリズム協議会、受入農家、市関係課が初芝富田林高校一行を歓迎。全国に誇れる三沢の特産物を紹介した種市市長は、高校生たちに「さまざまな体験から農業や『食』の大切さを改めて感じていただきたい。皆さんにとって楽しく思い出深い修学旅行になるよう心から願います」と言葉を掛けました。その後、16の受入農家と対面した高校生たちは、あいさつを交わしりんごジュースで乾杯。3~6人ずつ、それぞれのホームステイ先へと移動ました。

その中の一組、山崎智世さん、榊原愛美さん、鎌田奈々美さんの3人は、織笠地区の熊野邦子さん宅にホームステイし、翌日にじゃがいも掘りとにんにくの皮むきを体験。花柄ヤッケに腕抜き・手袋、麦わら帽子と初めての作業姿で、農作業を行いました。熊野さんはじめ、農家のお母さんたちに優しく教えられ、明るく励まされながら、作業した3人。作業後、「初めての体験でしんどかったけど楽しかったです」「重労働でしたが、いい経験になりました」など話し、農業の大変さと面白さを感じていました。その後、熊野さんに県立三沢航空科学館など市内施設を案内してもらった3人は、新鮮野菜や魚介類などバーベキューのもてなしを受け、三沢市の『食』の魅力も堪能しました。3日間を共に過ごし、絆を深めてきた高校生と受入農家たち。最終日の7日、斗南藩記念観光村で開かれた離村式では、いつまでも別れを惜しみながら、「いつかまた会いたい」と再会を約束していました。