地元特産物を生かした創作料理から新たな魅力を感じ、事業化への知識深める

 

9月4日・5日の2日間にわたり、三沢市公会堂で『6次産業化推進セミナー』が開催されました。

このセミナーは、三沢市雇用創造推進協議会が、市の農畜産物や水産物など一次産品を使った商品の開発・流通、そして同協議会の目的である地域経済活性化と雇用創出を目指し開催したもの。おいらせ農協や三沢漁協も含め、地域で6次産業に関心を持つ20人が参加しました。初日の4日、公会堂に集まった参加者はまず、特産品を使った創作料理作りに挑戦。講師を務めた料理研究家の馬場香織氏考案のレシピをもとに、同氏から指導を受けながら2日間かけて多種多様な27品目を作り上げました。そして5日には、種市市長や米田副市長、市議会議員など招待者を含めた試食会を開催。イカやヒラメ、平がに、長いもなど市の特産品を使いながら、和洋中ほか多国籍で多彩に調理された料理はどれも逸品ばかり。馬場氏の解説を聞いた後、料理を一つ一つ味見した参加者・招待者たちは、そのおいしさに驚きながら地元食材の魅力と可能性を改めて感じていました。また、試食会の後には、食総合プロデューサーの金丸弘美氏が講演。高知県や長崎県における6次産業起業の実例を紹介しながら「徹底的に地元こだわり、地元の人が喜ぶような『いいもの』を集積することが大切。そして人材教育やものづくり小さくてもしっかりとしていけば人は集まります」など、食のブランド化につながる要点を参加者へ伝えました。

同協議会では、今回開催したセミナーによって参加者が地元食材の素晴らしさに気付き、得た知識や経験を生かして『道の駅』や今年11月にオープン予定の漁協直売所へ出品するなど、それぞれが新たな事業に取り組むきっかけにしてほしいとのこと。全国にも誇れる三沢の特産品を生かした、新たな6次産業や雇用の創出に期待が高まります。