カヤックを通して小川原湖の魅力を満喫した2日間

 

絶好のアウトドア日和となった9月27日・28日の2日間、小川原湖湖水浴場でカヤック&アウトドア フェスティバル『小川原湖漕ぎ大会』が開催されました。

 

比較的水深が浅く、湖水浴やさまざまなマリンスポーツを楽しむことができる小川原湖。その小川原湖を会場とした一大イベント『青い森カヌーフェスティバル』は東日本大震災以降、開催が見送られていました。「小川原湖を、そして三沢市を訪れる人を増やすために何とか復活させたい」。そう考えた市民団体『小川原湖ロマン会議』は、実行委員会を立ち上げ、市の協働のまちづくり市民提案事業の一つとして当イベントを企画。市観光協会や賛同した約30人のボランティアスタッフの協力を得て、よりグレードアップした形で開催することとなりました。会場には、飲食ブースやアウトドアグッズの販売など各種ブースを設置。さらに、紀行作家のシェルパ斉藤氏とシンガーソング・ハイカー加賀谷はつみ氏を招き、トークショーやワークショップ、ライブなどを実施しました。そして湖岸では、28日には誰でもできる『カヤック体験&ツアー』と『カヤック50mレース』を、29日には事前申込による『カヤックマラソン全国大会』を開催。県内外から多くの人々が訪れ、カヤック未経験者からベテランまで、誰もが楽しめる2日間となりました。

イベントの成功を喜び、協力してくれた人々へ感謝した実行委員長の戸川拓馬さん。「三沢は観光資源が乏しいと言われることがありますが、お金をあまりかけなくてもできる資源があることを伝えたいです。この機会に小川原湖でカヤックやマリンスポーツなどを楽しめることを知ってもらえれば、次回も来てもらえるかもしれません。このイベントはきっかけづくりですが、十分に魅力を発信できます。しかし、続けなければ意味がありません。来年以降も10年、20年と続けていきたい。市や観光協会の協力を得ながら、人材を育て、いろいろな人が関わり、いろいろなことができる基礎を作っていきたい」と熱意を持ってさらなる展望を語っていました。